あなたは猫に噛まれたことがありますか?また、あなたの飼っている猫が誰かを噛んだことはありますか?

もし猫が噛みつく場合、どのように対処すればいいのでしょうか

さっきまで横で気持ち良さそうに撫でられていた猫が、何の前触れもなくガブっと噛みついてきた時。ほんの一瞬のことですが、とても痛いですよね。噛まれたところも、気持ち的にも…

なぜ猫は私を噛んだ?
何か悪いことをしたかな?
もう二度と噛まれたくない…。と思いますよね。

猫が噛みつく理由は何でしょう?そして、どのように対処すればいいのでしょうか?

猫はなぜ噛むのか?

猫が噛むのには、さまざまな理由があります。
必ずしも攻撃性や狩猟本能が原因とは限らず、「噛む猫=悪い猫」と一概には言い切れません。なぜなら、猫が噛むときはちゃんとした理由があります。


例えば、猫が食事をしたり、グルーミングをしたり、眠ったりするときは、平穏で静かな自分だけの時間を過ごしたいと思っています。
その平穏なひと時に、猫のテリトリーに近づきすぎたり、撫でたりすることが、猫が噛むきっかけになる場合があります。また、病気やケガをして触られるのを避けている場合もあります。噛みつくのがどんな理由であっても、猫は噛む前に相手に警告を出します。この警告に気づかずに正しく汲み取れないと、猫の歯が食い込むほど強く噛まれてしまうかもしれません。

撫でているときに噛む、甘噛み

通常猫はある特定の状況下で反射的に噛みます。
例えば、遊んでいるときやケンカしているときにその場の勢いで噛むこともあれば、静かに寄り添って休んでいるときにも愛情表現として噛むことがあります。
噛み方はいつも同じではなく、猫の気持ちが反映されています。
例えば、あなたが猫を抱っこして、猫が気持ちよさそうにしている時に、軽く噛んでくることがあります。これはいわゆる「甘噛み」と呼ばれる噛み方で、猫はあなたに好意を持っていることを示しています。

身を守るために噛む

猫は自分の身を守るために噛みつくことがあります。

相手の猫に警告したにもかかわらず、嫌がらせを受けたり、追い詰められたりすると、身を守るために噛みつきます。

そうならないためにも、猫の行動を正しく解釈して、猫が伝えたいことを理解することが重要です。(顔の表情、尻尾や耳の位置に隠されたメッセージについてはこちら

猫のボディランゲージの全てに意味があります。特定の動き、ジェスチャー、顔の表情は、嘘偽りなくその時の猫の感情を表します。

猫に噛まれたら

猫に噛まれたとき、それを些細なこととして簡単に片付けてはいけません。
確かにかすり傷程度なら大したことはないかもしれません。
ですが、最初は出血が少ないあまり痛くない傷でも、後から化膿してしまうことがあります。

猫に噛まれた傷はどのくらい危険?

猫に噛まれた傷は、大小かかわらず危険なので気を付けなくてはなりません。猫の歯は針のように鋭く尖っているため、皮膚や皮下組織の奥深くまで簡単に食い込んでしまいます。
すると、猫の唾液に含まれるバクテリアや細菌、加えて人間の皮膚に付着している菌やウイルスが一緒に噛まれた人の体内に侵入します。
特に、手指の組織は血液の供給が少ない上に病原菌が繁殖しやすく、細菌が容易に体内に侵入してしまうので、手指を噛まれた場合は要注意です。

炎症の兆候として、下記の症状が挙げられます。

  • 腫れる
  • 赤くなる
  • 熱を持った感じがする
  • 痛みが出る
  • 膿や血の混じった分泌物がある

このような症状に気づいたら、早急に病院へ行きましょう。

猫に噛まれてから病院に行くタイミングは?

猫に噛まれたときの感染のリスクを最小限に抑えるために、必ず医師に相談することをお勧めします。特に、免疫力が低下している人はためらわずに医師に診てもらいましょう。

感染症に気づかずにいると健康被害が出る可能性が増し、最悪の場合、命にかかわることもあります。

対処法:猫に噛まれたら、とにかく病院に行くのが一番です。医師は傷口を適切に処置し、必要に応じて抗生物質を処方してくれるでしょう。

噛み傷が治るまでの期間

猫に噛まれてできた傷の治り具合は、傷の深さやその後の感染症の有無によって異なります。
炎症のない小さな傷は比較的早く治癒し、傷跡が残ることもありません。
炎症があったり、合併症が起きたりすると、治るまでに時間がかかることがあります。

噛み傷の治り方

猫に噛まれてからすぐに医師の治療を受け、傷の炎症を防ぐことができれば、比較的早く治ります。噛まれた部分は定期的に洗浄、消毒し、包帯を巻いておきましょう。
また、この機会に破傷風の予防接種を受けておくことも検討してみてください。

後遺症

猫に噛まれたときの後遺症は、噛まれた部分に影響を及ぼします。猫の歯が深くまで刺さった場合、骨や筋肉、腱、関節まで傷つけてしまうことがあります。そのような部分が傷つくかどうか、またその度合いは、猫の種類や噛む強さ、体重などによって異なります。

猫が猫を噛むとき

飼い猫が他の猫に噛まれたら…。

猫の間ではそのようなトラブルがつきものです。その中には、平和的に解決できず、攻撃的なケンカに発展するケースもあります。
縄張りを主張するための威嚇に相手が動じない場合、ケンカが始まります。爪を隠した可愛い猫の手ではなく、戦闘道具である鋭い爪をむき出しにした前足で、強力なパンチを繰り出します。そして相手をホールドし、掴んで噛みつきます。

飼い猫が他の猫に噛みつかれたら?

飼い猫が他の猫に噛まれた場合、傷口を注意深く調べる必要があります。
傷の深さはどれくらいですか?小さなかすり傷ですか?
どのような大きさの傷だとしても、まずは患部を清潔にし、消毒してください。
患部をよく乾かし、猫用の軟膏を1日に数回塗ります。小さな傷であれば包帯で覆う必要はありません。傷が大きい場合は、患部にガーゼをあて、全体を伸縮性のある包帯で巻いてください。

深くて大きな傷の場合は、必ず獣医師に相談してください。

傷口を縫合する必要や、炎症のリスクがある可能性があります。

グルーミング中に猫が自分自身を噛む

猫がグルーミング中に自分を噛んでいますか?
基本的に猫は自分を傷つけることはなく、これに関しては心配する必要はありません。
グルーミング中に自分を噛んでいるように見えるのは、歯を使って体についた虫などを駆除しているためです。痒みを感じる場所があれば、素早く自分を噛んで痒みを和らげます。このとき、外出中に体にくっつけて持ち込んできた何かを取り除くこともあります。
深い草むらを歩くと、ふさふさの毛には何かと絡まりやすいですよね。

母猫が子猫を噛む

猫は噛む強さをかなり正確に調節することができます。母猫が子猫を別の場所に移動させたり、限度を教えるために時々噛んだりしても、それは愛情からくる優しい行動で、危険なことではありません。
そして人間の子供と同じように、子猫は親に体をきれいにしてもらう必要があります。その際に母猫は歯と舌を使って子猫の毛づくろいをします。
そのため、母猫が子猫を噛んでいたとしても危険なことはありません。

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猫の噛み癖を直す

噛む猫には、噛む理由があります。
例えば、恐怖を感じたときに「噛む」という反応をします。これは自己防衛の方法のひとつで、動物が嫌がらせを受けたり、追い詰められたりしたときの最後の手段なのです。私たち人間からすると悪意のない行為でも、猫にとっては恐怖を感じる場合があります。
あるいは、体調が悪かったり、痛いところがあったりするときに、噛みつくことがあります。これもまた、苦しんでいる動物がその状況から抜け出そうとするときにとる行動です。
更に、かじる・噛むという行為は、猫がストレスを感じていることの表れで、噛むことによってストレスを発散している場合もあります。

なぜ猫が噛んだのか、そのきっかけは何でしょうか?
まずは原因を探り、猫がなぜ噛んだのかを理解するようにしましょう。
猫が噛む理由が分かれば、噛むのをやめさせられる可能性があります。

猫が噛むときの正しい対処法

優しく、でもしっかりと、猫に「噛まれるのは嫌」と伝えましょう。猫の困った癖を直す方法はこちらで紹介しています。
はっきりと「ダメ」と言うのも一つの手です。
しばらく猫から目をそらし、猫を気にかけていないふりをします。何日も無視する必要はありません。1時間くらい無視することで、自分のしたことが良くないことだと悟らせるようにします。そしてお行儀よくできたら、たくさん褒めてあげましょう。
この行動を繰り返すことで、猫の気持ちを必要以上に傷つけずに、学んでもらうことができるでしょう。

猫に噛まれないようにする

猫をよく観察することで、噛まれることを防ぎましょう。

猫は尻尾、耳、ヒゲの位置や動きなどで、私たちに様々なサインを送っています。時には、飼い主が自分の主張を分かってくれるまで粘り強く鳴き続け、ボディランゲージを強調することもあります。
そのため、猫のボディランゲージには日々注意を払うようにしましょう。

猫の恐怖心を取り除くことは非常に困難で、特に過去に怖い経験をしている場合はなおさらです。
さらに、猫は時に不可解な行動を起こします。
ただし、それは決して飼い主や家族を傷つけたいわけではありません。
愛情と忍耐をもって猫の恐怖心をできるだけ取り除き、より仲の良い、ステキな関係を築きましょう。


すべての猫に幸がありますように!