猫がいなくなった!


飼っている猫が脱走してしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?

外飼いの猫であれば姿が見えなくなることも珍しくはなく、1、2日なら心配することはないでしょう。これまでにも何度か姿を消し、その期間が長くなることもあったでしょう。

しかし、どこに行ったのか心当たりがないまま姿の見えない期間が長くなるのにつれて、事故などに巻き込まれたのではないかと心配になってきます。

どこにいるの?
なぜ帰ってこないの?
事故にでも遭った?

猫がいなくなる理由

まるでこの世界から影も形もなくなってしまったように。

なぜ猫は、理由もなく突然姿を消すことがあるのでしょうか? 特に明確な「脱走」の理由はなく、ただ自分のテリトリーを見回っているだけなのでしょうか?

猫と好奇心

猫は非常に好奇心が旺盛です。

興味をそそられるモノや場所を見つけると、自分で確かめに行かずにはいられないのです!

しかし、それがもし罠だったとしたら、生命に関わることもあります。

罠に閉じ込められたら、もうどうすることもできません。地下室や物置、ガレージ、コンテナなどは猫にとって魅力的に映るかもしれませんが、どれも好奇心旺盛な猫を受け入れるように設計されてはいません。

猫がいなくなってしまったら

逃げなきゃ!それとも身を隠すべき?何かに驚いたり見慣れないものに出くわしたりすると、猫は逃げ出す傾向があります。 勇猛なライオンでさえも、物音や知らない人など何かに対してパニックになったり怯えたりすることがあり、さっと姿を消すことを選ぶことも多くあります。

外飼いの猫がいなくなってしまったとき

家が大好きな外飼いの猫は、通常は数日もすれば帰ってきます。

ただし、発情期にはもっと長い期間姿を現さないこともあります。このようなことは、年に何度かあります。

このような発情期の相手探しは適切な候補を見つけるまで続き、相手を見つけることができたら家に帰ってきます。

猫の行動範囲は驚くほど広く、遠くで危険かも知れないような場所に行くこともあります。 時に、このように自由で気ままな行動には代償が伴います。 屋内の生活環境には存在しないような危険が潜んでいるかも知れません。

室内飼いの猫にとっての危険

室内飼いの猫の場合、通常は開いているドア、脱走防止の措置が施されていないバルコニーベランダなどから逃げ出します。

室内飼いの猫にとって外の世界は経験したことのない刺激だらけで、多くの場合不安を感じ、圧倒されてしまいます。

このためまずパニックに陥り、続いて隠れる場所を探します。その結果、後で出ることができるかどうかを考えることなく、身を隠せる場所に入って行ってしまいます。 残念なことに、猫は音をたてないので、誰も気が付くことができません…。

迷い猫を探すには

明けても暮れても、待てど暮らせど帰ってこない…。いても立ってもいられず、自ら外へ探しに出たいと思うでしょう。しかし、何のあてもなくただ歩き回るだけでは徒労に終わる可能性が高いです。猫探しを成功させるために必要なこととは? 「準備」がすべてです。 

隠れていそうな場所は?
普段お気に入りの隠れ場所や、以前いなくなったときにいた場所に心当たりはありませんか?

家に連れて帰る方法は?安全に帰れるように、キャリーバッグとブランケットを持っていきましょう。

心当たりのある場所に光源はありますか?
真っ暗な場所でも、懐中電灯やスマホがあれば照らすことができます。

お気に入りのおやつやフードは?
誘い出し用に、好きなおやつやフードを持っていきましょう。

大きな音をたてないように注意!
名前を呼びながら探しますが、大きな音をたてないように注意が必要です。驚いて、隠れている場所から出てこなくなってしまうかも知れません。

近所の人に見かけたか聞いてみましたか?
見つかるまで出来れば何度か、近所の人たちに聞いてみましょう。

迷い猫として登録しましょう。
動物保護施設(動物愛護センターや保健所など)、獣医、オンラインデータベースなどへ登録してみましょう。

見つけたときに猫の具合が悪かったりケガをしていたりしたときすぐに連絡できるように、かかりつけ獣医の電話番号を控えておきましょう。

まずは身の回りを探す

まずは身の回りを探しましょう。室内や家の中をよく探し、それでも見つからなければ範囲を広げます。

となり近所の人たちに猫を見なかったか、どこか心当たりはないかを尋ねましょう。 見つからなければ、探す範囲を徐々に広げていきます。

誰にも気付かれずに廊下・通路やガレージ、地下室などにこっそりと忍び込むこともよくあります!このため、近所の人たちも敷地内に猫がいることに気付きません。

どこかに隠れていないか、できれば何度も尋ねましょう。たとえあなたが近くにいても、怖がって出てこないということもあります。 辛抱強く、落ち着いて行動する必要があります

「猫を探しています」のポスターを作る

「猫を探しています」のポスターを作り、できるだけ多くの場所に貼り付けましょう。

見つけてもらいやすいように、最近の写真を載せることが大切です。

  • 毛色や模様は?
  • 分かりやすい特徴や細かい部分は?
  • いつ(何時頃)・どこで(具体的な場所)いなくなったのか?
  • ポスターは、雨などで濡れても大丈夫なように防水にする必要があります。 

ラップで包む、ラミネートする、透明なカバーに入れるといった方法があります。

ポスターを目にする人が多くなるほど、見つかる可能性も高くなります!

SNSに投稿する

迷い猫探しにSNSも活用できます。SNSに投稿すれば、あっという間にインターネット上に拡散されます。FacebookやX(旧Twitter)、YouTube、Instagramなどを使えば一挙に多くの人の目に触れ、その人たちがさらに多くの人にメッセージを伝えてくれます。 猫を見つけてくれる可能性は、すべての人にあるのです!

動物保護施設に問い合わせる

迷子の動物が保護され、動物保護施設に預けられるということもよくあります。

あなたの猫が保護されて預けられていないかを問い合わせましょう。まずは自宅に最も近い施設から始めるのがベストです。地元の動物愛護センターや動物病院に問い合わせることも良いでしょう。これらの場所にもポスターを貼ることができます。

もしこれらの施設で保護されたら、連絡先を見たスタッフが連絡をくれるでしょう。

警察に届ける

ドイツでは、動物を見つけた人はすぐに所有者に連絡することが法律で義務付けられています (§965 BGB)。所有者が分からない場合は、当局に遺失物届を提出するか、見つけた動物を動物保護施設に引き渡さなければなりません。自治体によっては警察や遺失物取扱所にも届け出が必要です。

警察に遺失物届を出せば、猫が見つかった場合にあなたの猫であることがすぐに分かります! ただし、警察に届け出るのは行方不明になってからある程度長い時間が経っている場合のみにし、数時間姿が見えないだけで届け出るようなことは避けなければなりません。

脱走を防止する

ドアや窓が閉まっている限り、猫が逃げ出す危険はありません。

しかし、窓が開いていたり風などでドアが開いたりすると厄介なことになります。

猫は天性のハンターです。狩猟本能を刺激する獲物を見つけたら、どんなスペースでもすり抜けていってしまいます。どれほど狭い隙間でも、猫は頭さえ入れば通り抜けることができるのです!

ドアや窓からの脱走を防止することは簡単です。

窓は、脱走防止柵脱走防止ネットロールスクリーンなどで防ぐことができます。 ドアはドアストッパーで、またバルコニーやベランダには猫用のバルコニーネットを張るなどして脱走を防止できます。

マイクロチップを装着する

動物病院で猫にマイクロチップを装着してもらうことで、居場所を追跡することができます。 迷子になった場合や保護された場合、マイクロチップのデータから飼い主であるあなたを特定できます。

情報登録が重要な理由

どれほど大切に思っていても、猫が目の前から姿を消してしまう日がやってくるかも知れません。 その可能性をゼロにすることはできませんが、あらかじめ手を打っておくことはできます。

マイクロチップを装着しておけば、簡単に特定することができます。

このデータは登録することができます。

このペット登録情報があれば(ドイツではFINDEFIXやTassoなど。日本の指定登録機関は公益社団法人日本獣医師会)、すぐに見つけることができます。.

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